眺めていても治りませんよ

切羽詰った状況下でデバックしていると、よく後ろに人だかりが出来ます。
その参加者は様々ですが、よくある顔ぶれとしてはこんな所です。
1)関係するプログラマ各位
2)このプロジェクトのマネージャー各位
3)多少なりとも利害関係のある「偉い人」たち
4)罪の無い興味本位の「野次馬」
4)はさておき、1)と2)は、当然のように参加資格を持つわけです。
自分たちの何処が問題であったのか、そしてそれがどのように解決されるのか。興味津々である気持ちはわかります。そして、デバックする側にとっても、「第三者の視点」-つまりペアプログラミングの相手-があるわけなので、まぁ悪くないわけです。そして、こういう「観客」には、たいてい「xxちょっとMSDNで調べて!」と言えば「よし来た!」とばかりにやってくれるヤツが混じっているので、そのあたりも「使える」のです。
ここで問題なのは3)です。往々にして、画面を肩越しに覗き込むわけでもなく、椅子に座って腕組みをしているだけという図です。私としては、この状況がもっともやりにくい状況です。
こういうとき、後ろで見ているときの心境は大体想像がつきます。
「ったく、下らんコンパイルエラーばっかり出しやがって…はやくしろよ…」
「これだけやってまだわからないのかよ…」
「テスト実行ばっかりで全然コード直さねぇじゃねぇかよ…(現象再現のためのテスト中)」
まぁ、大体にして、こういう状況で座っている目的は「圧力をかける」ことにあったりします。
こういう状況は非常にうっとおしいのです。
先ず第一の手段は、事細かに「今やっていること」を説明するという手です。
非常に大まかな「今xxをしてますよ」を、事細かに都度都度伝えるわけです。そうすると、見ているほうも「なにやら進展しているらしい」というのがわかって、その圧力も和らいだり、煙に巻いたりできるというモノです。
コレでもダメなら、「原因と対策、および処置にかかる所要時間の見積は、判明次第直ちにお知らせします。それまでコーヒーでも飲んでいてください。」と宣言してご退席願うことです。或いはもっと単刀直入に、「後ろで眺めていても治りませんよ。」と言ってしまうことです。
まず、デバックは-しかも偉い人が後ろで眺めるほどのデバックは-それ自体で大きな圧力になります。ですが、デバックでやらなければいけないことは、どれだけ圧力がかかっていようと同じです。
T.リスターが言うように、「圧力をかけられても思考は早くならない」のです。そして、デバックの大部分は論理的「思考」です。
そこらへんのわかった管理者は、暫時後ろに立って眺めた上で、「何かあったら呼んでくれ」と言って消えていきます。
わかっていない管理者は、延々と立ち続け、無用な圧力をかけ続けます。
その管理者がわかっているかわかっていないか、それが選べない以上、上手にあしらう術というのも、身に着けておいて損は無いと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Spam Protection by WP-SpamFree